適職、もっと早い時期に知りたかった
何歳になっても、試さないと判らない
介護ヘルパー講座を卒業して修了書。もらって終わりの人も多い。
講座の先生から「すぐヘルパーとして働きな、でないと忘れるで」と力説された。
介護の求人は色々とあり、未経験も採用する施設で働き始めた。初めて数ヶ月、講座で知り合った人達とも「仕事、大変やなぁ」「ホンマに」と励まし合ったが、半年内に脱落ソロゾロゾロ…。
大半の受講生が介護業界から去っていた。残ったのは1割?2割?
全員の〈その後〉は知らん。とにかく去った人が多かった。
その中の1人が言ったセリフは衝撃的で。
真面目に授業を受け、先生方から大丈夫と評価されてた40代の台詞が、
「仕事し始めて気付いた、認知症の人やし仕方ないと頭では分る。けど、
毎日毎回ずっと名前を覚えて貰えへん、
同じを何回もせなあかん/言わなあかんの、凄いストレスや」。
えぇぇぇぇ?そこ?
介護業界に送り込む前提で授業を受けてる。
認知症の言動や、その特徴は何度も説明を受けていた。
実習先でも接触する機会を貰え、覚悟の上で就職したのに。
一体どうしたんだ、クラス1番の優等生ょ?!
私は驚いたが、先生達なら「しゃーないな、向いてなかったんか」と苦笑いしそう。
しかし、インパクトある台詞や。だったら介護を最初から選ぶな~。
ツッコミたい気持ちはあったけど、お茶しながら真剣な表情で「自分には出来ると思ってた」と言う姿に、ぐぐっと無言になった私。
うぅぅ~む。授業の途中から自覚が出来なかったのかしら???
衝撃で。その心情を細かくインタビューしたさ。
授業態度はとても真面目で、積極的に発言もしてた。実習も全てこなし
「あ、今になって思えば、実習に行き始めたら、楽しいと全く思えなくて」と
言うではないか!!
この『全く楽しいと思えなくて』は黄色信号だったみたい。
実習先を割当てられた時は、楽しみで(緊張して眠れないと訴えてたクラスメートもいたのに)落ち着きがあり、皆から称賛されてた。
なのに、実地研修は予想外に楽しくないって感想。この本音を軽く流した。
就職したら〈日常〉に認知症の人々と関わる。
この差は『実は』とっても大きい、そこを軽く見ていたそうだ。
デビュー後に、適正ないと知る
職業を選んだ後〔働き始めてから気付く〕ことは、介護職には多い。
医療関係(医師や看護師)でもある話だと聞く。
頑張って〈勉強〉してると、適性を授業の時には気付けない。
実地研修や実習が始まるのは授業の仕上げ、講座の終盤。
この段階で(もしかして?)と感じ始める。これ以外に職業への向き不向き『判断の手段』が少ない。とはいえ、就職して不向きに気付くのは、かなりキツイ状況。
仕上げに実習先が割り当てられ学校外へ行く。地域の施設が、研修生として受け入れて下さる。ヘルパー講座では、実習期間は数日~数週間だった。
『合わなかった』は本人が一番おどろいたはず。
結局、その人は二度と介護職はしないと言っていた。数ヶ月の勉強で「向いてなかった」なら諦めもつく。ションボリしつつ誰か(この場合は私)に話すことで、気分を変え、転職へ切り替えたら傷は浅い。
医者や、看護師の勉強なら年単位、懸けた思い入れも時間も、授業料だって、比べものにならん。向いてなかったで済まない重々しさを感じる。
適職は複数、どれか好きならええやん
自覚がなかった。自分の適性を知らなかった。
このミスマッチ、可能なら避けたい。
1つに絞らず『何に対して』ストレスが少ないか?を、チェックしたり考えるのは、日頃から意識していたら良いと思う。
実は、適職はお一人様一つ限りではない。一人に幾つかある。
人によっては、誰(どんな占い師)が観ても「アナタはこれ」と、断トツ適した職をもつ場合もあるが、少数派だろう。突出した才を発揮する人には、その傾向が強い。
逆に、器用でソツなく「たいていの職業はこなせる」タイプもいる。
幾つか適した方面はあるらしいが、私は不器用でソツだらけ(基本性格の部分に)。それでも、適職に介護関係は含まれていた。
介護福祉士をして数年後。占星術の先生と出会い「6ハウス、12ハウスにも天体が入ってますね」「太陽がこの配置なら福祉方面にいきますね」と言われた。
介護士として働き始めた頃、まだホロスコープとご縁がなくて。
占星術的には向いた仕事を、知らずに選んでいた自分に驚いた。
介護関連の他に占い関連、人前で話す(講師的な?)仕事、IT関連にも適職ある、と言われた。えらいバラバラな分野で…。
IT関係?あり得ん!!と思うけど8割近く当たってる、と自分に関して思う。
介護士として働き「案外と嫌いじゃない」「苦心しなくても務まる」「認知症の方と話してて楽しいと思えたりする」と自覚できる。
訓練結果だけで10年続けられてる訳じゃない。
おそらく職業訓練コースを経なくても、必要に応じ、時間が掛かっても介護は選んでいただろう。でも、あの時、日程の都合で、経理事務の訓練コースを受けていたら、私は途中離脱したと思う。
じっと座ってるの苦手だから
ルーティン的な働き方、じっと座って変化なく決まった手順を毎日コツコツ。
私には、こういった働き方が出来ない。「銀行員〇十年してます!」「公務員を定年まで勤めあげました!!」こうゆうの憧れる。
やってみたかった(今世は無理ゃな)。
ホロスコープを観て、私の場合は天王星の配置、アセンダント星座などで、どう考えても銀行や経理関係を選ばなくて正解。
占星術の知識がある人がこの記事を読めば、ホロスコープを想像して「アセンダント活動宮とか?」「6ハウス〇〇座になる?」「天皇星は〇ハウスかな?」等の想像をされるだろう。
欲を言えば。今だから言える欲だけど、人生のもっと早い段階で自分の適職『候補』とか、『ストレスなく働ける方向』を知りたかった。
昔の自分に「介護士の仕事も向いてるで」と言うたら、
エェェ~嘘や~って驚くだろう。
よほど「コレしたい」と学生時代から職種を決めてる人以外、向いた仕事『候補』を知る機会があったら、進む方向の参考にはなるだろうに。
西洋占星術、面白いです。