結局は、相性の良い人なら許せる
介護士、利用者さんには優しい
介護士の業務を難しくするのは、認知症ゆえ言動に予測不能な利用者さん達じゃない。職員どうしの関係性と、チームとして良い雰囲気を保てるか?
これに尽きる(※給与が安い話は別の話題。ここでは書かない)。
職業として給与を得る。イコール冷静に割り切った部分もある。客観性?俯瞰?と言うか、利用者さん達の荒ぶる言葉には、意外と腹が立たない。そりゃ、介護士も人間で、きれい事だけで働けない。正直に書くと苦手な利用者さんは確かにいる。
けど、仕事先で、担当の介護士としてお世話する相手へ嫌悪する事はめったにない。
率直に書くと難しいのは職員どうし。スタッフ関係の影響はとても大きい。
他業種でも、会社勤めでも、何したって「仕事先にイヤな奴が」など珍しくない話。
介護職の場合はシフト制で働く、業務〈1つの流れ〉をチームでつなぐ形。
周囲の職員と声をかけ合って、いく
例にだすと〈利用者さんをお風呂へいれる〉予定がある、として。
②前日か当日朝、入浴する人達の着替えを準備する。
③時間が来たら湯を入れ、風呂当番も(職員自身の着替えなど)準備する。
④入浴前に、利用者さんをトイレへお誘いし、排泄を終える。
⑥お風呂に入って(※浴室の造りで、複数が同時入浴/1対1の個浴か異なる)、服を着て、ドライヤー髪を整え、必要に応じ爪切りや軟膏/保湿クリーム等を塗る
⑦自分の席/部屋へ送り届ける。水分を提供。
⑥を繰り返し、予定人数の入浴を完了する。
⑧浴室と脱衣室の掃除、薬や備品を元の位置へ戻す。
⑨洗濯機を回しておく(干すのは他につなぐ事も)。
⑩入浴の記録をつける。そして、
⑪か①、次の為にお風呂場を準備しておく。
こんな一連の流れ。⑦はフロア職員が行うこともある。
小さな苛立ちから
そこで業務の進め方、①から⑩の1~3つ不手際があると、次の業務に障りがでる場合もある。風呂の後で医師巡回やナース訪問、歯科関連の往診など予定されている。或いは、利用者さん自身が外出(家族さんと補聴器を買いに、外部医へ受診など)する予定になっている。〇時半までにお風呂を終えておく、え?終わってないの?
小さなグループホームで、お風呂はお一人ずつ順に誘う。誘う段階で『家で入るから要らん』『もう入ったやあん』とゴネる。利用者さんに拒否され、脱衣所へ行くのが遅れる。それなのに、湯に浸かったら『もうちょっと入ってる、出たくない』と粘る利用者さんの多いこと多いこと。しかも、職員によって態度を変えてくるのだ。
入浴時間は厳格に決めていない、色々と不測の事態があるから。でも、時間が掛かりすぎると「あの人、なってないわ」「あの人と一緒やと仕事が進まへん」「ぜんぜん準備してへん」等の不満。出てくるんですね、、、神経質なスタッフなら、1つ気に入らないと全てに許せなくなるみたい。日々の業務、回数が重なるとストレス、嫌いモードがじわじわ~っ「あの人って嫌やわ」になってしまう。
イラつく職員も、非難の波をかぶる職員も、双方が辛い。
喧嘩の時みたいな、=ドカンと爆発。これなら周囲も「あ、マズいやん」と理解しやすい。じわじわ嫌いになるって意外と本人にも沸点が判り難い。
たかが風呂に入れるのに??と言うたらあかん。
とっても小さい、チマチマした事に不満で人間関係こじれる。不満を溜める当人側にしか分からず、周囲に不満をもらしたり(=同調する者がいたら、味方につけ)もする。完全にこじれ「もうここは辞めますっ」レベルの大ゴトに転じたり。些細なことに始まり口もきなかい不仲に。こうゆう事が珍しくない。きっかけ色々「そんな事で?」ってのが結構ある。
そんな事が、台所(お風呂)の使い方って、どうょ??
利用者さん達へ向ける顔は和やかにし、きちんと線を引いている。
ま、それがプロってものです…。
だから女は、って言われたくないけど
職場に、台所やお風呂場がある、それも家庭用と同じサイズの。
家のお風呂と一緒で、脱衣所には洗濯機やハンガー等もある。
台所は、おそらく家庭用の(平均的な)設備が揃ってる。
食器やコップ、お箸、スプーン類が多め、レンジや冷蔵庫もある。
就職活動した時に思ったが介護士は女性が多い。それも中高年が活躍できる。そこに、一般的な(プロ料理人が使う業務用/業界仕様じゃない)普通の台所。
一体、何が起きるか??
これは女性の方が「わかる~」「あるある」と言うて下さるかも。
中高年の女性が複数、普通に台所があると。台所の私物化を(本人は無自覚で)する。私物化の言動をするスタッフ複数、出現。そして、謎の争いムードが芽生える。
この芽に気付ける男性職員がいたら、その人は、おそらく嫁と姑の諍いを上手く扱える素質を、充分に備えた人だと思う。台所の覇権をとる、自分がキッチン周りの主導権を握る(私の使い方に合わせろ的な)。これ、特に女性にはある傾向。
なんとも地味にして根深い争いが、日々あるんですょ。職場で。
「あの人のコップ洗い方、変やない?」私の方が正しい。
「こんなお皿の重ね方ってないわ」使い難いやんっ、私のやり方に直して。
「イヤゃわ、この調味料、なんでココに置いてるん?」私はココに置きたくないのに。
自分の家じゃない。職場の台所ですって!!
何もかも自分流にするの、無理あるでしょうに。
それを「でも」「そやけど」「なんで」っと、
↑ ↑ 関西弁イントネーション;語尾を下げてお読み下さい。
仕事先に、しっかりした台所がある
給油室やら休憩室レベルの台所では起こらない、と推察する。
しっかり備品が揃った台所では、何かしら言いたくなるらしい。なぜ職場にちゃんとした台所が???それは、勤務先がグループホームという形態の介護施設だから、です。
グループホームは『一人で出来ないけど、職員や同居利用者さん達と共に、残された能力や機能を使い、少しでも長く、自分らしく暮らせる場』を目指す。職員と一緒に調理をする、皆で料理しながら食べる(お好み焼、すき焼き、餃子や焼肉などの)機会も、洗い物をする事もある。もちろん、安全第一で。
職員だけでなく、利用者さんも女性が多い。
そして、皆、圧倒的に台所周りを担ってきた人達である。
結局は相性の良さ、占星術で観ても
台所の使い方。これって感覚的なもの、ルールは各家庭や自己流のもの。
正しい正しくないはないが、職場なのに。自己流を通したくなる人が一定数いるので、ややこしくなる。嫁が姑にイビられて当然の(利用者さん達)世代。時代が進んでも姑の意見を、完全無視するほど進化してない(中高年職員の)世代。両方とも台所周りに対しては『こんなやり方?私はせぇへんで』『こんなこと、したらおかしいわ』と譲る気はない。気弱な女性なら初めから無言を貫くので、リング場外。
ワタシ流が、不思議と気の合う人どうし、これも発生もする。
理屈ゃなく感情が勝る、「あの人に任せてたらええわ、ちゃんとしはる」等と、無条件の信頼を与えたり得たりしてる人の相性。いつも不思議に思う。
なんな~く『この人なら、まぁ、いいか』と許せる、大目に見る。少々のこと「ええんちゃうかな、これで」と受け入れたり、受け入れられたり。他の人なら許せないのに。
占星術を学ぶと、この不思議が減った。人には相性があり、気が合うとか〈この人なら〉と許せるのも、良い相性どうし。AからBへの好感度が高い、BからはFへの好意、Cは何故かAには親切。そんな比重差もあるけど、誰しも親切にしてくれる相手へ応えたい。それが沢山あるチームだと誰もが働きやすい和やかなムードがある。
占星術でいう【4つ】のエレメントは無視できない、と考えている。