月と太陽と、老後のはなし
やっぱり好きだわ、年齢域の考え方
ホロスコープの、360度(各30度ずつ)の12星座に、10個の天体が散らばっている。その散らばり具合;角度や配置を読むのが、西洋占星術。
かなり平たい表現だが、散らばった10天体の、各星座も大切。
星占いで「何座?」「ワタシは牡牛座」って言うのは太陽星座。近年は、月星座も注目されている。更に、水星星座、金星星座、火星星座がある。
木星星座、土星星座もある。天王星星座・海王星星座・冥王星星座もあるが、これらは世代で読む。個人の性格などは、月星座から火星星座の5天体を読む。
誰でも10天体をホロスコープ上に持っている。
月から始まり、1天体ずつ重ねていく。
始まりは月星座のみ。幼児の時期は全面的に月の星座がでる。
次に水星星座の気質もでてくる。小・中学生の時代は月星座と水星星座が活発にでる。
思春期に入る頃、金星も加わる。月星座・水星星座・金星星座の性質でもって行動。
その3天体の星座で、社会と向き合い、様々なことを獲得していく。そして、20代になり数年すると太陽星座、いよいよ登場!!4天体の気質が滲んでいる状態。
ある年代に差し掛かると、その年頃の天体(人それぞれ)の性質がでてくる。
それまでは休眠している様なもの、あるけど使ってない。
これは、西洋占星術でいう年齢域という考え方。
中年期になった私は、月星座・水星星座・金星星座・太陽星座、そして、火星星座、木星星座のもつ性質を使って、この地球上での暮らしを全うすべく奮闘中。
重ねるほど豊かになれれば
中でも、月星座のもつ『自分の感情、素の部分』と、太陽星座のもつ『社会へ向けた自分、公にみせる自分』は、人生に強く影響する。
月星座のもつ気質は、あちこちで顔を出す。私の場合は牡羊座で、スピード重視、かなり短気な面があるのは牡羊座の気質。思い立ったら即!やってしまえ~
太陽星座のもつ質は、他人と接する時に出てくる。私の場合は魚座で、月星座の性質とエライ違う。仕事上で「ええやん、待つで」な感覚が多く、月星座とは矛盾が多い。
月の星座 ✖ 太陽の星座。
これだけで何通りもパターンがある。例えば、私と逆で『太陽星座が牡羊座/月星座が魚座』な人もいる。魚座と牡羊座、組合せが逆なら仕事の進め方や、感じ方はかなり異なってくる。一緒に組んで仕事をしたら互いにストレス溜まりそうである。
仮に、太陽星座;魚座/月星座;牡羊座のスタッフが、同じ職場にいたら。
気が合うかは分らない。太陽にも、月にも、アスペクト(天体と天体の角度)は異なるだろうし、水星星座、金星星座・火星星座なども違うので、相性良いと言い切れない。
月と太陽と、更に他の天体やら。色んな事を読むので、とても西洋占星術は難しい。
それでも月星座と太陽星座が一致なら、犬猿の仲ってほど関係悪化はしないだろう。
海王星の年齢になると
幼児期は月だけ。それが成長と共に発動する天体が増え、豊かになる。
その豊かさを、自分で選んで創っていく。
月に始まり、天体を重ねるイコール人生を歩み、人生の最終章たる老後は、
70歳頃から天王星の年令域
85歳頃から海王星の年齢域
あれ?冥王星は??
冥王星は、あちらの世界と言われている。この世での最終章は海王星の年齢になる。
これは現時点で未経験なので、ホンマか?と思う時もある。
高齢者向けの施設って、そう考えたら凄い場所だと気付く。月・水星・金星・太陽・火星・木星・土星・天王星の年齢域を経てきた人々が、集っているのだから。
で、大半の利用者さん達は、今、海王星の年齢域にいる。
自宅暮らしが難しくなり施設へ入居している訳だが、なかなかの強者揃い。皆さん、個性的である。太陽星座や火星星座、木星くらいしか発動させてないスタッフ世代では、太刀打ちできない場面も多々ある。
認知症になると失われる機能も、悲しいけどある。ただ、それを補えるだけの人生経験をしてこられた80代90代の利用者さん達に、自然と頭の下がる思いになる。
もう亡くなられたが、明治生まれの利用者さんが私たち職員へ言った、
「元気になったら働いてお返しします。でも、今は(調子が悪くて)動けません。どうか今だけは助けて下さい。必ず元気になってお返ししますから」と。
この台詞を言えるだけの人生を歩んで来られた100歳。
じゃあお願いしますね。でも、今は休む時期なので頼って下さいね。
私は、そう答えた。
「はい、宜しくお願いします」と嬉しそうに言われた。