介護

利用者さんと介護士と、相性しだい

mariri

人と人には「なんとなく」がある

新しい仕事先へ行った時、新入り側も、先住側もピリリとした緊張感がある。

小学生・中学生、高校生の時代にもあった「どんな人達と一緒になるか」不安。

一緒になる相手しだいで、毎日が安心できたり不快になったり。

そして、その重要な要素(相手)は自由に選べない。

就職先にどう頑張っても好きになれない相手がいたら。それが原因で業務に支障がでるなら、その相手で心身がヤラれて身の危険を感じる程なら。悔しいし残念だけど最悪の状態(病気になる、等)になる前に、逃げる。退職という手もある。

もちろん、仕事を続けたいなら退職は、色々と手をつくしての最終手段

逃げ道を自由に決められるのは社会人の特権。学生のほうが不自由だった。

新しい職場、新しいクラス、これから入る場。なるべく善き人達と出会いたい。

それは、年老いて自宅を離れ、施設へ入居する利用者さん達にも言える。

暮らしに直結するから切実な問題、ご本人にとっても家族さんにとっても。

で、迎え入れる施設職員にとっても。

人と人とが関わるので「なんとなく嫌い」は高齢者向け施設でも発生する。

ごめん、嫌いで。プロに徹します。

介護士も性格いろいろ、利用者さんも性格いろいろ。

皆さん、個性的。

認知症になっても進行しても、個性的な部分は残ってる。

施設の中では利用者さん達も職員達も、個性のぶつかり合い…

そりゃ「あの人、苦手」「なんか好きになれへん」って事もある。

利用者さん側が「あんた、嫌いや。他の人に替わって」と言う事態もある。

介護拒否。利用者さんが職員のサポートを嫌がる。「お風呂がイヤ」「トイレに付いて来んといて」等、羞恥心で職員の手を拒む場合と、特定の職員を嫌って介助を断る場合と。介護士の側は慎重に見極め、判断する必要がある。

実は、介護士側にも苦手、ハッキリ言えば嫌いなタイプの利用者さんがある。

10年以上も施設勤務をして「仕方ない」と思える。

中には、とんでもなく意地悪い性格の人、利用者さん側にもいるから。

これが正直な気持ち。介護士として訓練は積んでる、けど、好悪の感情や生理的な苦手を完璧に消し去ることは出来ない。ロボットじゃないから。

もし、知られたら「え?そんな事ある?介護士なのに。なんかショックやわ」と怒られそう。介護士が利用者を嫌うなんて「有り得へんでしょ!!」と言う訳だ。

でもね、アナタ(のお母(父)上)、認知症に罹られる前のお人柄、どうでしたか?

ロボットじゃないし、人間である限り感情がある。

介護士として言えるのは「嫌いと感じてしまう」自体は認めて。でも、相手の良い点を見つけ、好きになる努力はするし、苦手意識が消えるよう努める。

それでも苦手な気持ちや嫌いが続くなら?

苦手でも、利用者さん本人へは苦手意識を向けないこと。

プロに徹すること。それが難しいなら異動も検討する。

相性って無視できない

どうしても好きになれない、その感情を無視して「頑張ってみます」と言うて、結局は疲弊するし、それが原因で「この職場に居られない」と退職。

もったいない。

職員と利用者さん、職員と職員、利用者さんと利用者さん(ケンカするし…)、何となく仲良くできない間柄もあれば、理由もなく「好きやわ~」な関係もある。

相性としか言えない、結局は。

書類やパソコンが相手の仕事じゃないから、人と人の関りがストレートに影響する。

介護士してると、疲れを感じても仕事中は逃げられない。疲れてる時ほど要注意、苦手な相手へは言動が荒くなりがち。逆に、相性良い相手へは重い反応は出ない。

理屈でも、義務感でも、何とも処理できない感情。

仕事してたら、この感情の問題にブチ当たる。職員どうしの関係でも、利用者さんへの向き合い方でも、必ず悩む時が(不定期的に)くる。

西洋占星術を学びはじめて、ほんの僅かだけど感情の折り合いがついた。

ホロスコープ上の、10の天体(月・水星・金星・太陽・火星 / 木星・土星 / 天王星・海王星・冥王星)を読む。特に、金星は感情を読む時には注目。

月も金星も、素直な自分

自分の月星座と相手の月星座、自分の金星星座と相手の金星星座。

けっこう影響してるなぁ、って思う。

なんとな~く好感が持てる相手は、お互い雰囲気が良い。お互いの金星の角度が良いんだろう。木星も良い角度で影響すると、とても仲良くなれそうな気がする。

月星座の状態が、お互いに合いそうなら一緒に過ごしてて苦痛じゃない。仕事場なので好悪の感情はストレートに出さないけど、やはり「心地好い」と感じてる。

実は、どうにもこうにも好きになれない利用者さんが居た。ワガママな人だったけど「え?そう?そんなに嫌ゃないで」と平気な職員もいた。私は上手くいかず悩んだ。その利用者さんも私より他の職員が好きだと判る。

生まれ時間と出生地がないと(アセンダント・ハウス、月の位置など)正確なホロスコープは出ないが、生年月日と出生地で大まかな配置は出せる。

苦手な方のポロスコープを出して見た。もちろん、誰にも言わず独自で。

結果は「あぁ、やっぱり…」判りやすく角度が悪くて。「相性悪いなぁ」仲良くはなれない、好きになれないわ、利用者さん側も、ワタシも。せっかく入所した施設に私がいて(アナタにとって)申し訳ない…

それで、少し吹っ切れた。

どうしても相性が悪い人でも、お世話をして安全を守るのが介護士の仕事。

相手に嫌われても暴言を吐かれても。

でも、そうゆう相性なんだって予め判ってたら、割り切れる。

その割り切りが無理なら、利用者さんではなく私が離れたらいい。正直に話さなくても、「どうしてもお世話するのが上手くいかない」と職場へ相談してもいい。

そこで「介護士なんだから問答無用で我慢して」と求める職場なら、去ればいい。

一緒に働くスタッフ仲間にだけ、苦手だと伝え根回ししておくのもよい。誰にでも1人2人は苦手な利用者さんがいて、互いに助け合えば良いのだから。

金星星座って『恋愛』として読まれ、解釈されることが多い。

でも、体感としては「この人、なんとなく好きかも」「理屈ぬきで、仲良くなりたいな」といった関係(特に女性どうし)にも読める天体だと思う。

苦手と素直に認める、そこから対応を考える。

やみくもに突進するよりも負担が少ないと思う。

自分の月星座と金星星座、その影響は知っていたら人間関係に役立つ。

ABOUT ME
しげり
しげり
介護士/西洋占星術占い師
関西で生まれ育つ。幾つかの職を経て介護士になる。主に認知症の方々のお世話して10年以上になる。2019年秋、ある日、なぜか西洋占星術(ホロスコープ)へ興味をもち、学び始める。知れば知るほど興味が尽きず、介護の仕事;コミュニケーションにも活用できると感じる。学んだら活かす、お互いに笑顔が浮かぶように。太陽は魚座/月は牡羊座
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