玉置神社へお詣りして交通事故に遭った話②

関西で生まれ育ち、他は暮らし未経験。
知らない関西が沢山ある、奈良も未知。
これまで玉置神社へは2度、お詣りをした。
数年前、
初の参拝の帰り道、交通事故に遭った。
これは、その時の体験談。
十津川村への道路地図を見てた時、つくづく〈家やビルが密集〉〈電車が通ってる〉〈交通の便が良い、人が行き来する地〉は奈良県北部に集中してる。
奈良県は南ほど山ばかり。民家が減る。
南へは遠く感じた。山道、曲がり道の連続。土地勘がないと地図を眺めても、山の中での、目印と目印との距離感〈車で何十分くらい?〉がつかめない。
五條市から国道168号線を南へ
和歌山県側、三重県側から十津川村や奈良県南部を目指すなら、他ルートを走る。
大阪や京都方面、奈良市街地の方から玉置山がある十津川を目指すなら
国道168号線
家や車が集まる地域に暮らし、交通量のある道に慣れてると、この国道に戸惑う。「え?ホンマに国道??」「ただの山道?!」と。
奈良県の五條市で、交通量が多い大きな道を降りる。そこから国道168号になると途中までは家が並ぶ。それなりに車の量もある。
徐々に山が迫ってくる、
家が減り、車の量もパラパラ…と減る。
山の中を走ると民家は数軒からゼロ地帯
川の流れに沿い、美しく整えられた山の道。五條市に近い道は整備され、運転が気持ち良い。整えて年数浅そうな部分の168号線、やたら綺麗でゴージャス。
さらに南を目指すと道の様相が変わる。
どう頑張っても!道を広げるのは無理そう、山に沿う形で曲がり道が続く。
小さなトンネル、長いトンネル。

ほぼ信号はない。
ひたすら南へ走り、再び数軒の民家が。
十津川村へ向かう途中から、山と川ばかり。
山に圧倒され、山々に感動!!
車で走って数時間、ひたすら山道を南へ。
道が整備されてない時代、
車だって無い時代の『古(イニシエ)の人々が、この険しい山が続く道を
歩いて移動してた』と想像し、畏敬の念が湧く。
玉置神社「遠い…」と、私は車で言うのに。
奈良県の南部、紀伊半島の中央部は
聞きしに勝る、山。
これほど険しい山を、人々が徒歩で移動する時代があった。現地を通ると、今更だが感慨深い。…現代人の私はヘタレで、そんなにも長距離を歩けない。
十津川村は、日本で一番大きな村
村の面積が最も広い、実際に行くと納得。
その面積には山山山も含まれてる訳で。
人が住め、家を建てられる面積は意外と少ないのだろう。人家よりも、遥かに多い樹々が広がり「わぁ、まだ山が続いてる」等と、「山の凄さ」に感動していた。
玉置神社へお詣りは、『呼ばれた人しか行けない』と言われる。実は「そりゃ、遠いけど」「道はある、道を辿れば誰でも行ける」
「大袈裟じゃ!?」と思ってた。
五條市から国道168号線、ほぼ一本道。
信号も少なく、迷う道ではない。
しか~し!!玉置神社、恐るべし…
十津川村、お天気が変わりやすい
関西に住んでると、ニュース等で関西全域の天気予報が流れてくる。
以前から十津川村「雨が多い」と知ってた。
山の天候は変わりやすい。標高差もある。
雨が降った日、雨降りの数日後などにも、土砂崩れが起きてる。
国道168号線で南下して、有名な【谷瀬の吊橋】を越え、さらに南へと大きな川の流れにそって進む。いよいよ玉置山が近付き、168号線を外れ、橋を渡る。
川を越え玉置山の領域へ入ると、
(;´Д`)道がもっと狭い。
もう国道ゃない。道キツイ。マイクロバスは通れるらしい。よほど熟練した運転手じゃないと登れへん。軽自動車サイズしか運転できない細い道。&急カーブの連続で、怖くて前に進めない極狭い道幅の部分まである。
おまけに、向いから車が見えたら適度な所を察知して停まり、道を譲り合う。読みを間違えたりタイミングを誤ると、バックして道を譲る。運転技術は絶対に必要。
数年前、軽自動車で行った。
田舎育ちで、くねくね曲がり道を10代から運転していたから。玉置山への道も運転できた。運良く対向車に出会わなかったお陰かもしれない。
その日も、前日の大雨で土砂崩れが。
失敗が転じて、お詣りが出来た。
五條市に着くより前に、実は失敗をしてた。
国道168号線に至る前、奈良県の北部から五條市へ向かう道中に、大きな車が多い道で、予定してた最短ルートを走れなかった。
ほんの1筋、進むべき道を外れた。
それが原因で、五條方面への道路へ再び合流するまで、予定外の40分ほどが失われた。当然、十津川村へ着く時間も遅れた。少し焦ったが慌てずに進む。

日本一長いと有名【谷瀬の吊橋】も寄れた。
そして、午前中に麓(フモト)へ着いた。
玉置山へ向かうため、国道168号線をはずれ、橋を渡ると通行止め中の看板
ショック!!
ここまで来たのに?
どうしょう?呼ばれな行けへんの…?
「温かい物でも食べよ」と急きょ、麓の喫茶店へ。そこで、数日前の大雨で、土砂崩れがあった。山頂付近が通れないと聞いた。
「先程まで、埼玉県から来た人達がいたけど」「前日から待って、ぎりぎりまで居たけど」「いつ通れるか判らんし、諦めて帰られたわ」等と、店の人に言われる。
そんな…
困惑してても食欲あり、何か注文してお昼ご飯。
食後の珈琲を飲む頃、新たなお客さんが。
地元の人かな、店の人と話す「正午には復旧する」と聞こえてきた。
👂👂え?
恐る恐る「それ玉置神社への道ですか?」と質問する。
お客さん、良かったね。行けるみたい!と店の人。
えぇぇ??ダメかと絶望しかけたのに…
あ!
あそこで時間を40分ロスしたから。
遅れて到着したからこそ、道が開通した情報を得られた。
半時間も前に、この状況で着いてたら「いつ開通するんやろ?」って、見通しのないまま諦め、泣く泣く帰ったかもしれない。
《来ても良いぞょ~》と呼ばれた??
③へ続く