⑨も数年後、玉置神社へ再び〈中編〉

一泊二日の奈良県南部の神社巡りツアー
出発は新大阪駅。朝8時。
すっごい早朝じゃなくて、ホッとした。
当日の朝、早く家を出たら間に合う。
大型バスが通れない道も多く、募集人数少なめ。
しかし、マイクロバスに乗った時に痛感…
荷物棚がないので足元に置くか、抱える。
座席シートは倒せず、快適とは言えない。
快適とは言えへん
これじゃ (*_*; 腰痛や関節痛があるとムリ…
振動が響く座席、車酔い体質にもキツイ
幸いどちらでもない。ホっ
なかなか強行軍、客を選ぶツアー
新大阪駅前の広場は、バスツアーの出発地。
世の中には様々なツアーがある。大きな観光バスも、小さなのも、沢山のバスが並んで出発の時を待つ。停車してるバスを見ると「このツアーは少人数」と判る。
約15人の、神社好きの人々、親近感が💛
交通量の多い大阪の中心部を、マイクロバスは進む。
南へ、南へ進む。大阪府から奈良県五條市まで、数年前に私が運転した道と異なる。五條市に入ると見覚えある道路になった。大阪府から和歌山県方面へ通ってる道路も、整備されている。
車なら意外と近い!!
これ👆👆が今回の感想。往きの道で早々に「また、いつでも奈良へ来られるし~」と勝手に算段してる。奈良県五條市までが大きな道で、そこから国道168号線へ。
マイクロバスでは揺れが激しい。
でも、行けるだけで嬉しいし、楽しみ。
私は、すっかり奈良県南部に親近感をもち、初めて通った数年前に比べ「近い!」と感じる。五條市からの道を記憶しており、数年ぶりでも懐かしい。
今回はツアーとして、時間割&コース内容が決まってる。
玉置神社、
丹生川上神社の三社、
天川弁財天、
これらしか👆👆目に入ってなかったが…
吉野の上北山村にあるナゴメ谷にも寄る。
あと、果無(はてなし)集落も。
朝8時に新大阪を発ち、昼食はツアーに含まれない、予め駅で購入済み。
そして、適当な時間にマイクロバスの中で、各々、昼食を済ませる。「昼食が付いてないの?」「別枠で昼食時間は設けないの?」なんて文句は、全くでない。
本当に《 The 神社巡り 》と言える。
お昼ご飯をバスで適当に食べろがイヤ!などと言う人は、初めからここに申し込んでないし。午前中に吉野地方;丹生川上神社の中社、上社、下社から参拝。
その合間に、適当に昼食を食べるが、
(;´Д`)これって車酔いを全くしない前提で、出来ること。
けっこうな強い曲がり道を、揺れるマイクロバスの座席でも、しっかり食べられる条件の人、昼食は抜くような人しか、ツアーに参加してない!?
( ̄ー ̄)強者ぞろいゃ…
1日目、丹生川上神社の三社;3つのお社が近隣にないので、車でも移動に時間がかかるお詣りになる。半日では回れないかも…。
下社が、天川村に最も近い。
天川大弁財天神社も、お詣りをする。

この写真は👆👆大弁財天様の本殿、数年前に撮影したもの。
今回のお詣りでは、社務所や本殿から徒歩で10分ほどの所にある、
禊殿(みそぎでん)へお詣りしたくて。
本殿への参拝を後回し、ごめんなさい。
禊殿と言うが、大きな建物がある訳でもなく、ただ小さめのお社に、岩にと、本殿に比べたら「ひっそりした」「静謐な」感じ。私の個人的な感想だが夕方に近い時間だったためか、ちょっと写真が憚られる雰囲気…
人はいなくて、静かな空気が恐いくらい。
今回、足を延ばして良かった。
龍神様の滝壺で、いきなり雨粒
話は前後するが、
丹生川上神社は3つお社がある。
それぞれ全く雰囲気が異なってる。

丹生川上神社 上社(吉野郡川上村)👆👆
ダムの建設により現在の場所に移転したのが数十年前という。高台にあり、見晴らしが良く、お社が比較的新しいせいか明るく華やかな雰囲気。

丹生川上神社 下社(吉野郡下市村)👆👆
日本最古の水神をお祀りする3つのお社。雨を祈り黒馬 晴を祈り白馬を献ずることが絵馬の起源になったそう。実際に白いお馬さんと、黒いお馬さんが、境内にいて何とも穏やかで、人懐っこい。
(※でも、絶対に食べ物など与えない。お馬さん達の健康を守るために、ぜび見るだけにして下さい、との事。厳守ですね)
《金剛組》って大きな看板があり、建物のことを請け負っているそう。とても歴史ある建設集団が、何やら大きな工事中。👆👆こんな写真になった(-_-;)
そして、

丹生川上神社 中社(吉野郡東吉野村)👆👆
こちらでは宮司さんのお話があり、周囲の開放的な雰囲気とも相まって、なんとも清々しい気持ち。そして、徒歩5分ほど離れた所に「龍神様が住んでおられる滝壺があります」「願い事を念じながら、こちらの鈴(土で練り固めた)を、滝壺へ投げ入れると、願いが叶うと言われてます」とのこと。
時間があったので足を延ばす。

道をはずれ、滝壺へと向かう小道は、狭くて足元がすべりやすく、歩きにくい。
神社巡りには足元の装備も欠かせない。
お願いごと?
特にないので滝壺にご挨拶をし、土製の鈴を投げ入れると
( ゚Д゚)いきなり突風が~
さらに、大粒の雨が~
ざっ、ざざ、ざ~っと吹き付ける。
で、滝壺から離れて小道を離れると、
晴れている。道路は濡れてない。
んん( ゚Д゚) これは龍神様流のお返事??
ツアー中はずっと好天に恵まれたけど、
この瞬間だけ大粒の雨。
なんとも気持ちが好かった~
うっかりしてたが、大感激
ツアーを申し込む前も、申込み後も「わーい!!神社ぁ」「行きたかったお社ばかりに行けるなんて💛💛」と浮かれてたので。内容をしっかり理解してなかった。
ら、
「ナゴメ谷にも寄る」との事。
素晴らしい山間の景色を見られる人気の場所で、もし、ツアー日と桜の開花時期が、運良く重なったら、絶景!!という素晴らしい場所。
残念ながら、日が外れており桜は見られなかった。
それでも、吸い込まれそうに深く美しい谷。
ツアーってエエなぁ💛💛💛💛💛
私の知らない土地、名所。ツアーに参加したからこそ、行けた。後日、そんな感想を伝えたら「え?ホンマに神社にしか興味ないん??」と知人には呆れられた。
あ、いや、そんな事ないで…ゴニョゴニョ…
そんなボンクラ(私ね)が、大感激したのは、
ツアー2日目の午前中に行った
果無(はてなし)集落

奈良県十津川村👆👆
果無(ハテナシ)は山々が連なり、果(ハ)てが無いくらいの山だらけ。
十津川村だけで充分に「山の中の村」だが…
車や人(やバス)が行き交う道路を離れて、更に山へ入ると、集落が。
そして、現在でも住んでいる人々が。

世界遺産の小辺路の道が通ってる、果無山脈を見渡せる集落。
素晴らしい景色だけど、ここに住む??
周囲には山山山 他には何もない。畑などあるから自給自足に近い暮らしをされているのだろうか。他の人が住む家々がある麓(フモト)まで余りにも遠いし、そこまでの標高差もある。日々の生活が、私には想像が出来なくて…。
実は、こうしてツアーの一環で来るまで名前すら知らなかった。しかし、何組かの、登山中な人達にもすれ違ったし、外国人の歩行者にも行き会った。
山を歩くのが大好きな人には「たまらん~」だろうな。

これが、脈々と続く山また山を越え、和歌山県へ続いてる。
古(イニシエ)の人々が行き来してたんや…
実際に見たら、その場に数十分でも立ってみたら、もの凄く感慨深い。ここの集落に住んであ暮らしている人々が、2025年現在にも数軒だが存在してる。
とても空が近い。

地元の語り部の方によると「昔は、もっと人口があった」
今は、公共交通機関はないので、タクシーを使用する事もある、と。
集落へのサポートがある、とのこと。
お話を伺っても、私には深いところまで想像もできない。でも、ここで生まれ育ったなら、やはり「ここで住みたい」「ここに居たい」と願うのだろう。
有名になりつつあり、国の内外からも観光の人はくる。
こうして私がツアー参加して来たように。
ただ、一般の民家であり、生活の場である果無集落が、外界の者によって荒らされることない様に、住民の方達の暮らしが守られるようにと、心から願う。
お天気に恵まれ、爽やかな日だったが、
雨に濡れた山々も、さぞかし壮観だろう。
でも、雨が強いと危ないから行けない。
その険しい道を、運良く通って行けた。