旅と気分転換

⑩も数年後、玉置神社へ再び〈後編〉

Shigeri

玉置神社へ行きたい、しかし、遠い。

車は山道でも運転できる(田舎育ちょ)。

しかし、自家用車ではイヤかも…

たまたま見つけたツアーに参加。

新大阪駅を発ち、

奈良県南部への一泊二日の旅。

1日目)吉野の丹生川上神社を三社参り。

中社上社下社とが点在してる為、参拝は車じゃないと難しい。

下社をお詣りしたら、吉野地方より南にある天川村へ。

芸事で有名な、天川大弁財天神社へも。

奈良県南部でも有名な4ヶ所をバスで巡る、合間にナゴメ谷にも寄る。

なかなかの強行軍!!

しか~し!神社好きの集団(←と勝手に命名)たるツアー参加者の、

熱量が、すごかった( `ー´)ノ

宿泊は北へ戻る形で橋本市(和歌山県)に。

2日目)朝から奈良県十津川村へ向かう。

果無(はてなし)集落と、昼食、玉置神社を目指す。

人混みに酔う体質だが、神社にも??

職場では「そのハードそうな旅は。行く人は少ないんちゃう?」と不思議がられたけど、なんの、なんので満席さ!!ツアー参加者の平均年齢は高く、移動中は『各地の神社』に関する情報が、飛び交ってたらしい。

「〇〇神社、〇県の。行ってみたいんです」

「あ、あそこは行き難いですよね…」

「◇◇◇のお社、素晴らしかったです」

「そうそう。とても良かった」等々

なんと言うか、同好の士?ツーカーの会話?

こういった楽しい話題から、私は離脱した…

1日目、吉野地方へ向かう道中から、ひどい眠気に襲われていた。前日ちゃんと寝た。朝が早かったし…と考えたが吉野地方に着き、丹生川上神社の3ヶ所を、順番に巡ってる最中に、バスの車中では眠気がヒドイ。

マイクロバスの座席が硬さ、関係ない。

車に揺られても目が開かない。

で、「着きました」と言われ降りると、

神社に参拝中は、しっかり起きている。

バスに乗ると異様な睡魔が…

(=_=)その繰り返しで。

ホンマは車窓も楽しみたいし、隣席になった感じの良い素敵な女性と、少しお話もしてみたいのに…と頭では考えてるが、移動時間は眠くて、眠くて目が開かず。

お詣り時間の他は、ほぼ寝て過ごした。

4ヶ所目天川大弁財天神社を発つ頃には

ドンヨリとして体が重い。

え?体調不良?

今朝は調子良かったのに、いきなり風邪?

なんか頭が痛い気もしてきた…

宿泊地へ着いても、頭がスッキリしない。

自分に問う『吐き気する?』『熱は感じる?』『じゃ、お腹は痛い?』

『痛いところは?』あまりに体が重く、頭も重い。最悪の覚悟もした、

ツアーから離脱。

幸い、宿泊ホテルの近くでは、何かしら電車が通ってるらしい、音がする。

明日、この状態で十津川村に行き、本格的に体調が崩れたら…

万事休す(>_<)

とてもじゃないが皆さんと行動は出来ない。

『今、私はどうしたい?』と自問、これから夕食なのに食欲は全くない。

とにかく、お風呂に入って眠りたい!!!

急きょ添乗員さんと、別口で申し込んで参加中の友人へ電話を入れ、

夕食をキャンセル。

「今から返金できませんょ」と困惑する添乗員さん。も、もちろんです…私の都合で、しかも直前キャンセルやし、食欲がない等を伝えOKを貰い、夕食は抜く。

体調が怪しい時こそ、ひたすら休む。

旅行中こそ無理しない!ムチャは避ける!!

部屋にこもり、

たっぷり湯に浸かり体を温め、水分を摂る。

しっかり髪を乾かし(風邪の防止ね)

そのまま眠りにつく…明日どうなるんゃ…

2日目の朝も、晴天だった。

が、そんな事にも気付かず寝続け、7時前に電話が!!

「出発時間、大丈夫なん?」と友人。

一瞬、どこに居るか判らん、

ずっと眠り続けたらしい。13時間ちかく寝て、電話をもらわなかったら、きっと寝続けてたわ。

夕食を抜いたのに、空腹は感じない。

頭の重さは消えていた。

これなら参加を続行できそう…

食欲はないが、何かしら胃に入れるべく手早く身支度。食堂へ行くと(パン類は欲しくない)と考えて、お粥を茶碗に半量だけ頂く。

少しだけオカズも口にする。

昨日の、あの急な体調不良みたいな症状は

何や??

原因は判らないけど、以前、京都の鞍馬寺へお参りした時にも、同様の症状がでた。

パワースポットと称される強い土地へ行くと、毎回ではないが、体調が急に変わる事もある。急病ではないのに、何かしら体が重くなったりして、

私には霊感なんて能力はない。

視えも、聞えもしない。

とは言え、神社巡りの不思議で、異様に眠たくなる時がある。

いよいよ玉置神社へ

おっと、その前に。

十津川村へ入るとマイクロバスは昴の里、という施設へ寄る。

ここで《語り部》地元のガイドさんが合流。

果無集落(はてなし)へ向かう。

山々に囲まれ、小さな集落が、こんな所に。

長閑(ノドカ)、穏やかと一言で表せない厳しい山の暮らしを想う。

好天に恵まれ素晴らしい景色を、ただ

ただ感嘆して眺めた。

今日、ここへ来られて良かった。

集落を発ち、細く曲がり連続の険しい道を

マイクロバスは戻る。

ツアーの功労者は、どう考えても、マイクロバスの運転手さんや!!と言いたいわ。もしも、このツアーで運転手が下手だったら、車内は△△続出ょ。

余りにも険しい道を、マイクロバスで問題なく進められる技術。「仕事で、何百回と来てますからね」と朗らかに言われるが、凄い運転の技術。とんでもない細い道を、ずっと安心して乗ってられた。

奈良県南部は「山だらけ」と散々書いてるが、

十津川村の「山っぷり」と言ったら!!!

標高ある果無集落のある山へ登って、下った。再び一般の道を走って、次は玉置山へ登ったり下ったり、と。ツアー中に何度、山道を登りと降りをした…??

数年前と変わらへんな(道幅を広げるなんて無理な)風景。

玉置神社への道も細く険しい。マイクロバスは難なく進む。

雨に降られず、本当に良かった。

今回のお詣り、ずっと晴れが続いていた。

2時間のフリータイム。先ず本殿へお詣り。

そこから離れた、けっこうな山道を歩いた所にある、

玉石社(タマイシシャ)へも参拝を。

数年前は、高齢の母を伴い、雨に降られ、とても足を延ばせなかった。それはそれで後悔してないが、今回は晴天☼行ってみたい。

え ( ゚Д゚) ここを登るの??

木の階段、木の根っこ、木の階段…根っこ…

添乗員さんから「木の根は踏んだら滑りますから」と注意喚起が。

いやいや(;´Д`)根っこばかり…避けられん

玉石社と言っても、お社はない

この👆👆柵の内に、玉の形をした小さな石

そして、巨木が威風堂々

なんとも清々しくも、心地好い!!

立派な木が並ぶ土地は、空気が美味しく居心地良い。ただ、ここの雰囲気はそれだけじゃない(気がする…)。今回は好い天気で光が差している、周囲にツアーの人達もいて和やかで明るい。だけど、

もし、数年前みたいな雨に降られ、霧もでて、周囲に誰もいない場合、ここに一人で立っていたら、恐いって感じるだろう。畏怖の念というか。

と、考えながらスマホをカバンから出して、

電源を入れたら、画面いっぱいに

333、333

な、(>_<) なんですの、これ??

全く触ってないスマホ画面に、ぞろ目の3

ちょっとゾクッとした。

深い山の中って、なんとも不思議。

玉石社より上へも木の階段は続いてる。足に自信のある人達は山頂を目指す。

山頂を目指す人は、しっかり登山靴をはいておられた。私の靴では、ここまでかな、これ以上の山歩きは無理だし、途中で動けなくなったら大変…

来た道を引き返すことにした。

《333,333》は何かのメッセージ?意味をゆっくり考えるも楽しい。

玉石社の他に、お山あちこちに大きな木が。

どの樹々も素晴らしく大きいけど、ひときわ大きな木もある。

玉置山の全体が、なんとも表現しがたい。

本殿や社務所の地点へ戻って、御朱印を頂き、駐車場へ戻る。

マイクロバスに乗り込み、十津川村の中心部を抜け、国道168号線を北へ。途中で数カ所ほどトイレ休憩を挟みつつ、奈良県の南部から大阪府まで数時間。山道は、徐々に大きな道へ移り、車の量も増える。そして、ビルが見え…

新大阪駅へ戻る。

昨日の朝8時に、ここを発ったのが信じられないくらい濃密な時間だった。

気分としては4~5日くらい経ったような、ミニ浦島太郎!?

「近い内に3度目、また行くわ」

非日常を味わい、また日常に戻る。

でも、また。

ABOUT ME
緋月 紫花吏(ひづきしげり)
緋月 紫花吏(ひづきしげり)
介護士/西洋占星術占い師
関西で生まれ育つ。幾つかの職を経て介護士になる。主に認知症の方々のお世話して10年以上。2019年秋、急に西洋占星術(ホロスコープ)への興味が高まり学び始める。知るほどに興味が増して、今では介護の仕事と並行している。 西洋占星術で得た知恵は介護に活かせ、介護や人生経験も西洋占星術を深める。ホロスコープは自分を幸せにする知恵。 太陽は魚座/月は牡羊座
記事URLをコピーしました