旅と気分転換

雨の祇園祭、炎天下の京都

Shigeri

7月に入ると、いゃ、5月末から京都市内は湿度と熱が高まる。

もともと山に囲まれた盆地、夏の暑さは有名。

そこに、アスファルトに照り返された路面の熱さ!!夏の京都に行くのは過酷ゃ~

さらに、夏の京都と言えば、祇園祭

なぜ過酷な真夏に祇園祭を始めた??と一瞬だけ疑問がわいた。けど、よ~く考えたら『祇園祭の始まり』は平安時代の前期。貞観11年(869年)と言われ

めっちゃ長い歴史があるけど…

平安時代は、今みたいな地球温暖化もなく、もっと過ごしやすい夏だったはず。

その上、疫病退散の祈願として始まった祇園祭も、こんなに山鉾の巡行が大掛かりで、千年以上も昔、始まりはこんなに派手やかじゃ、…なかったと思う。

祇園祭じたい7月1日から始まってる。

神事、儀式には一ヶ月かける(関係者さんが粛々と、一般市民の知らない間に、古式ゆかしく執り行ってると、想像)。決まった手順、守り継がれた技など、ふんだんに使っている、と想像するしかないのだが…

一般人や観光者は、山と鉾が目当て。

7月17日の山鉾巡行の、少し前から鉾町(ホコマチ)と呼ばれる地元の方々が、鉾や山を建て始める。その頃になると「あぁ、祇園祭~」の気分が高まる。

👆👆関西在住の、正直な感想ね。

大きな祭りを守って、受け継いでる町の人や関係者の人達は大変と思う。

介護士、洛中に戸惑う

山と鉾は「町内の人が管理してる」と京都生まれの同僚に聞いた。

鉾町って呼ばれる、それぞれの町内会で大切に保管してるそうな。「え?一年のうち数日しか表に出さへんの?」「それ以外の11ヶ月は??」と不思議がる私、

同僚は「それは鉾町の人達しか分からへんわ」とアッサリ言う。

つまり、京都に生まれたイコール皆が祇園祭の関係者、じゃないのね、と私。

「そら、そうやわ」と呆れられ、同僚によると「悪名高き『ワタシは洛中の出ですねん』があるし!!」「うちは洛中ちゃうから、そんな詳しくない」と。

洛中(ラクチュウ)???

祇園祭は、京都市のど真ん中で行われる。

京都市中京区あたり。

この周辺は都の中心地、今も昔も。で、京都市内でも、中京区下京区(京都駅の周辺も含む)、上京区(京都御所がある周辺を含む)3つの区を、昔っから洛中(ラクチュウ)と称するそう

…そう、と書くのは他府県人にはイマイチ、その区分けが理解し難いから。

市内には北区、南区、東山区、左京・右京に、西京、あ!伏見区や山科区もある。

(゜.゜)なのに、洛中には含まれないそう。

例え、京都市を離れようとも、今は家がなくても、洛中の言葉は生きる…。「利用者の〇〇様、あの方は京都市の出身やろ?よー言うてはるやん『上賀茂など洛中とはちゃう』『宇治は洛外や』って。アレのことや」と同僚。

そんなん( ̄ー ̄)他の地域で住んでたら関係ないやん、京都に居たらええやろけど。

「それは関係あらへん」「そこで生まれたのが大事らしい」と同僚の解説。

(;´Д`) え、もし、道を1本はさんで隣の区やったら、洛中には入れて貰えへんの?と私。「そやで。洛中組でも『上京区は洛中ちゃう』と言う人もいるし」「洛中のプライドを軽くみたらあかんわ」と元京女な同僚に言われた。

恐るべし、千年の都

介護士、お休みを申請する

以前、休みを取ると決めた介護士がする事は1つ!!

同僚達への根回し、と書いたが。今回もユニット内で、先に、チームのメンバーへ問合せる〈7/17にお休み取りたいねん、お休み希望は被らへん?〉

で、

誰も申請しなかったので、お休みをとれた。

「はっきり言うけど、今の京都には風情もなんもない」「凄まじい人だらけやで」と忠告を受け、「特に中心部の四条烏丸(中京区)には近づくな」

「コロナ菌を拾ったらあかん」と、現実的な激励を受けた。

👆👆そりゃ、そうやね。介護士あるある

山や鉾が建ち、飾り付けられても、巡行日の数日前まで交通の規制はない。

でも、山鉾が出現(建てられ)てて、巡行(ジュンコウ)の当日と、その前日、前々日には一部の交通規制されるのでバスが止まる。地下鉄と徒歩がいい。

けど、「とても行けへん」と痛感…

人が少なめの、穴場とやらを聞いていたが、すごい人の数。

穴場なんぞ、ないね( `ー´)ノ

それでも、間近で山と鉾を見られて、嬉しかった。

巡行日が雨でも、山と鉾は進む

祇園祭の(一般の大多数が)盛り上がるのは7月17日。

先祭と呼ばれ、数々の美しい山と鉾が四条通り、河原町通り、御池通りを進む。

後祭と呼ばれる7月24日、一週間後。

先祭よりは少ないが、同じくらい美しく飾り付けられた山と鉾が、朝、御池通りからスタートして逆回りで進む。ある時期までは後も先もなく、同日に巡行をして1日だけだった。けど、本来の形に戻した経緯が。

先祭のほうが観光客は多い。

でも、後祭の『しっとりとした風情』も素敵だと思う。

今年の先祭は、大雨(>_<)

山にも鉾にも、美しい装飾品がかけられ、特に大きなタペストリー(?)というか、職人技が結集した豪華な刺繍に、技術を駆使した大胆な柄、他では見られない飾り

👆👆これも楽しみの1つ。

美術品にも等しい品を、けっこう間近に拝めるのに。

(;´Д`)雨じゃ…

しっかりビニール包装されて、薄っすらと見えただけ。こんなン千万もするお宝、雨に濡らしては大変だし。ビニールで守るのは大賛成!!

けど、鉾や山を保存してる町内の人達だって、年に一度の晴れ姿を披露したかっただろうな、とお察しする。当日が大粒の雨降りなんて、残念。

裃(カミシモ)を身に付けた旦那衆、

おそろいの浴衣に身を包んだ老いも若きも。

山や鉾を引く編み笠をかぶった若い衆も。

つくづく祭とは男性が輝く場だと思う。

雨対策かなぁ…、山ごと鉾ごとで『おそろいの傘』も使ってた。

でも、多くの人が雨に濡れながらも誇らしそうに進んでる。

めっちゃカッコイイ💛💛💛💛💛

巡行した山と鉾が、各町内へ向かってる…

晴れて欲しかったな。

続けていく心意気

これだけの祭、毎年ずっと続けるのは偉業。

とても沢山の人が動く、この日のために。

祇園祭にかぎらず、岸和田のだんじり等の、他府県へも名が知れる大きな祭になれば、簡単には途切れさせない。続けていくのは大事業だと思う。

せめて、当日は晴れておくれょ~

今の日本は、とんでもない暑さで。

暑けりゃ暑いで体調不良の心配は増すけど、雨にぬれた山鉾も男衆も艶やかだけど、

やっぱり青空の下で輝く山・鉾を見たい。

素晴らしい装飾品、とても美しい。

祇園祭って麗しいお祭だなぁ~

幸い、今年の後祭は晴天に恵まれたみたい。

梅雨明け、祇園祭が済んだら本格的な夏。

ABOUT ME
緋月 紫花吏(ひづきしげり)
緋月 紫花吏(ひづきしげり)
介護士/西洋占星術占い師
関西で生まれ育つ。幾つかの職を経て介護士になる。主に認知症の方々のお世話して10年以上。2019年秋、急に西洋占星術(ホロスコープ)への興味が高まり学び始める。知るほどに興味が増して、今では介護の仕事と並行している。 西洋占星術で得た知恵は介護に活かせ、介護や人生経験も西洋占星術を深める。ホロスコープは自分を幸せにする知恵。 太陽は魚座/月は牡羊座
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