日本一長い路線バスに乗った話【新宮着】
※去年の旅のはなし【八木駅発】のつづき…
結果を先に書くと、計画通り路線バスに乗れた。
奈良県の南に近い、近鉄電車;大和八木駅を発ったバスは、だいたい6時間半かけて和歌山県南端、新宮市へ向かう。
逆の便もある(朝に新宮を発つ)。
八木駅発も、新宮駅発も、
各1日3本の運行。
なるべく1本目に乗りたくて朝5時に起きて準備したけど、
(=_=) 突如!トイレの住人と化したので、
2本目の便へ遅らせたのだ。
高速バスや特急電車とちがい、座席予約が要らない路線バス。
自由きまま…
(;’∀’) お腹の具合は落ち着き、耐えられると判断して、大和八木駅を目指した。
日本は美しい国(大地)やぁ
大和八木駅は、それなりに大きい(近鉄特急も停車する)駅だけど、大阪の中心部や神戸、京都駅周辺と比べると小さい。
駅前のバス乗り場も、すぐ判る。
奈良県は『県北部が栄え、南へ向かうほど山が際立つ』と、十津川村へ行った時に感じたが、電車やバスも同様。
それでも、大和八木駅前にはコンビニや食品売り場、ミスドもあった。買物には便利で、6時間半に備え、お茶や保存食的な品を中心に買い込み、路線バスに乗った。
11時台のバスで、乗客は少ない。
この日は折悪しく大粒の雨で、土砂崩れが起きやすい十津川村も通る。
やや緊張(もし、通行止めなら…)。

大和八木を背にバスは南へ、南へと進む。
雨は強い、でも、窓から見える山や川をみて美しいと思う。
十津川村までは行ったが、奈良県を越えて和歌山県へ入るのは初めて。
日本一長い吊橋で有名な『谷瀬』も、
私が心惹かれる玉置神社さんへの道も、
雨の向こうに薄く見えただけ。
いつか再び来たいな…
この日本一長い路線バスは奈良交通が運営している。
谷瀬の吊橋近くと、
この十津川村にある営業所で
それぞれ10~20分ほど休息がある。
※八木駅をでて五條市に入った1度と合わせ、計3回のトイレtime
6時間半で3回しかトイレ休憩がない??と、
断念する人もいるだろう。
出発の朝に、突然のお腹PPPには焦ったが、幸いにも、本当に幸いにも、もうお腹の具合は落ち着いていた。
以前に通って覚えているが、
この国道168号線は、南下するにつれ民家がない場所が多い。
お腹やトイレ問題を無視しては乗れず…
乗り物酔いする人にもキツイと思う、
路線バスは時間通りに運行され、待って貰えない=逃げ場がないから。
あと、座りっぱなしで足のムクミ対策、腰痛にも注意!!
大和八木駅 ⇔ 和歌山県新宮市
全ての行程を乗り切った人は、記念のしおりが貰える。

しかも、
乗車人数が1万人を突破した記念のキーホルダー(吉野杉で作成)まで、
この時期に特別に!!と貰えた。
記念しおり、途中下車したら貰えないそう。
大和八木駅から他に数人いた、旅人風な乗客(お仲間やぁ、と勝手に親近感)は、十津川の温泉や登山に行く等で、途中に下車。
十津川村営業所から南へは、私一人になった。
ぎゅうぎゅう満員の怪
昔々、真冬の雪深い能登半島で、曽々木海岸(そそぎ海岸:石川県輪島市)を、車に乗せてもらった時、凄まじい冬の日本海の景色に魅せられた。その時から、
なんとな~く半島という地形に惹かれる。
紀伊半島も広く、山が深い。
奈良県南部の十津川村から、路線バスは隣接する和歌山県へ入った。
路線バスの中は運転手さんと私だけ。
外は雨ふり。
ずっと続く細い曲がり道に揺られ山中を進むと、ある地点から…フッと…周囲の空気が変わった。本当に微かだけど『違う場』へ移った気がした。
奈良県から和歌山県へ入った所だった。
雨の晩秋、日暮れは速い。
午後3時半を過ぎた頃、雨にすっぽり包まれ風景は薄暗く静かだった。
その静けさを破る運転手さんの声。
「お客さん(私やね)、これから先はかなり混み合いますょ」と急に言われたので、意味が判らず戸惑うと
「お席、今の内に好きな座席を決めて座った方が良いですょ」
この状態で混むん??
(*_*; はい、混みました…とんでもなく
激混み…、
乗れない人が多数でるほど人だらけ!!
それも、外国人旅行者ばかり
( ̄ー ̄) 多種多様な言語が飛び交う…
バスのなか 静けさやぶる がいこく語(一句)
世界遺産、おそるべし
実は、1日3本しか走ってない路線バスの1便目に乗りたかったのは、
和歌山県の熊野本宮大社へ寄りたかったから。
1便目に乗って途中下車して、本宮大社さんへお詣り。約2時間後に来る2便目のに乗ったら、新宮市へ行けると考えていた。
その場合、記念しおりは頂けないが…
旅計画の段階で、本宮大社への参拝も考えていた。
しかし、お腹PPP問題 (-“-) で、時間がズレたから、諦めた。
ハァァ…諦めて正解やったわ…
世界遺産になった場所には『旅行者が押し寄せる』って、話には聞いていたが。
こんな辺鄙な紀伊半島の山中に、ウッジャウッジャの外国人観光客!!
え?このまま熊野本宮大社から新宮駅前まで、この超満員のバスで行くの??
(+_+) 内心では、ビビる私。
だって、立ってる人や巨大リュックを持ってる人、
ぎゅうぎゅう詰めの車内にぐったりしてる人もいて…、
これで山道をゆられたら、大丈夫か??
それに、明らかに乗れずに(本宮大社前のバス停には、倍以上の)旅行者が、雨の中に残されてるし。いろいろと衝撃で心ザワザワしたさ。
先程までの静寂は、どこへ消えた…
(;´Д`) こんなん!! たまらん~。
十津川村から和歌山県入りした時の、あの静けさを、心から楽しんでたのと、とても同じバス車内とは思えへん!!
運転手さんが警告して下さったのって、これかぁ~
このまま2時間ほど新宮駅前まで行くん??と恐れていたが、
大量の外国人旅行者は、数十分でバスを降りていった。
(@_@) 一体、何ゴトか!?
いきなり出現、いきなり消える。
色々と想定外と申しますか…
大和八木駅を出発した日本一長い路線バスは、奈良県を南下して十津川村(日本一面積が大きい)を越えて、和歌山県へ入る。
👆👆外国人観光者、いゃ、日本人の観光者も、これ(バス)を目指す人は少数
旅行者のお目当ては、熊野本宮大社 & 温泉 なのね
山の中ゆえ宿泊場は少なめだが、路線バスの停車所には
峯の湯温泉、
川湯温泉、がある。
山の中の鄙びた風情ある温泉町として知られる、昔から熊野詣でをした人達が立ち寄る温泉として知られていた。
(;´Д`) そやけど、すっごく辺鄙な所に…
ざざざざ~っと波が引くように下車して、外国人達は温泉町へ吸い込まれていく。
バスを降りた人達の他に、旅行者がたくさん周辺を歩いてるが、
日本人は見当たらんがな。
風景は日本の山々、でも、ムードは異国情緒(言語も多岐にわたる)。
一瞬、異世界に入り込んだ気分になった。
(;´Д`)す、すごいわぁ、円安で日本旅行がしやすいと聞くが、有名観光地や都会じゃなくて通好みな、こんな山の中へも調べて来るんや~
再び静かになった路線バスの車内は、乗客が数人(あ、日本人もいた)(地元の人みたいやね)。温泉町から新宮駅へは残り一時間ほど。
午後5時頃、雨は止んでるが周囲は暗い。
奈良県側の山も深いと思った。日暮れ、シルエット状になってる山の黒い稜線が、とても鋭利、熊野の山々の深さを物語ってる。

そして、同じ様に和歌山県側の山も深いが、温泉を越えて新宮市内へ向かう途中から熊野川が並走するように流れ、開けた空気をつくってる。
(>_<) 明るい時間帯に来たかったわぁ…
晴れていたら、景色もさらに美しいだろうな。
八木新宮特急バス💛好きやわ
雨に降られたし、いろいろ計画通りにいかなかったけど、
無事に新宮市へ着いた。
日本一長い路線バスとは、ここでお別れ。
運転手さんイワク「途中で、大量の観光者が乗ってきたのは、週末の今日だからで、常は、あそこまでひどく混みません」
「あ、でも外国からの人は、増えてますね」
「あそこら辺(本宮大社⇔温泉町)は、毎日、混んでますね、那智の周辺も」
(´▽`)うわぁ~、那智ですかぁ~
お仕事だけど、細い山道を含む6時間半の運転。

数十分と言えど途中からは大混雑で、超満員で苛立った外国人の、混雑に苛立つ怒号まで飛び交ってたし、本当に大変な運転で、神経を使うだろう。
無事に運んで下さって感謝しかない。
運転手さんにお礼を伝えた。
正直に言う、また乗るっ!!!
いや、そのまま明日の朝にも、大和八木駅へ向かうバスに乗って帰ろうかしら💛とさえ思う。また乗うぅ、すぐ乗りたい~
6時間半も(リクライニングではない)普通の座席に座ってて、
腰は大丈夫か?と職場でも心配されたが、全く平気。
トイレ問題も大丈夫だったし。
いつか新宮駅前を発って大和八木駅を目指す便に乗ってみたい。
ちょっと未練を残しつつ、明日は神倉神社へ行こう。
…それにしても、旅の話なのに御飯ネタがない…
日本一長い路線バスに満足して、お腹も空かない。
